悲しみトワイライト

昨日フラゲして、今日散々聴きましたが、インストが素晴らしい。いや、ほんと、まじで、インストは聴きごたえがあります。
本編は、どうも入り込めません。感情移入できない感じ。
80年代に量産された打ち込みロックな感じは郷愁なくもないけど、浸りたい郷愁でもなく。「笑顔YESヌード」は楽しかったんですけどね。
入り込めないのは、歌詞のせいです。どんな恋愛だって、男と女は五分と五分。相手のせいにしちゃあいけないなぁ、と妙に冷静になってしまいます。「惚れさせたのはあんたじゃないか」って言いたい気持ちは分かるし、「思い込んじゃってた自分も悪かった」って自己反省してはいるものの、どうも、失恋の愚痴に聴こえちゃって。
コパンダはオチのない愚痴を聞くのが嫌いです。最後に笑わせてくれる愚痴なら聞くし、描写が面白ければ雑談として楽しめますけど。笑えない愚痴ばっか言ってると病気になるよ。発展性のない愚痴は言わない聞かない、これ健康法。
ところが、あっちゃんが一人で上ハモと下ハモをやってるインストは、同じ歌詞なのに、愚痴には聴こえないからあら不思議。「天城越え」でのさゆり劇場のように、女の情念が伝わってきます。誰を恨むのでもなく、自分の心を見つめたザ・オンナの世界ができてる。さすが。だから、あっちゃんとか裕ちゃんが歌った曲だったら、もっと好きになれたかも。
ミキティと愛ちゃんの美しい声は健在で聴き惚れちゃうけど、歌詞の世界とはどうもリンクしてきません。
1箇所「おっ」と思ったのは、2番のサビでれいなソロの声が震えているところ。ビブラートじゃなくて震えてる。ちょっとゾクゾクっとしました。
これから娘がどっちのほうに行くのか、全然分からない新曲でした。と正直に言ってみました。