浮気の件について

7日にレンタル開始となった3本を見ました。あ、「Lの世界」のことです。
ベットの浮気はとても胸が痛みます。
ベットとティナの心理がとても丁寧に描かれているので、見れば誰でも分かるってなもんですが、いろいろ考えてみたので、ちょっと喋りたいです。
誰よりもティナを愛してる、って充分に分かってるのに、なんでベットは浮気しちゃったかと言えば。
・ティナが流産してしまって、ベットもティナと同じくらい辛いのに、「いちばん辛いのはティナなんだから、自分が支えなければ」という気持ちが強すぎて、自分自身を支えきれなくなった。
・悲しみのあまり、ティナが自分の中に閉じこもりぎみになったことで、寂しくなっちゃった。
・ティナが専業主婦になったから、ベットひとりの収入で家族を養っていかなきゃいけないけど、どでかい家だしプールだってあるし、高級ブランド服のクリーニング代だってばかにならないし、そりゃプレッシャーだよ。
・なのに、仕事はトラブル続きで、ベットだって大変だった。
・そんなところへ、自分よりも強そうな、オーバーオールのダイクさん大工さんが現れて、うっかり。
・性的な欲望も、まああったでしょう。パートナーのティナとは7年目だし。
って感じかな。
浮気相手が、いかにも強そうな人なとこがポイントですね。別に、恋に落ちたわけじゃない。ティナより大事なわけじゃない。それなのにあんなことしちゃって、ばがだなぁもう。
コパンダがティナなら、もったいぶって、で、さくっと許しますけどね。
てか、バレないようにできなかったのは、ベットがとても正義感が強い人だからで、ティナに目撃されなかったとしても、近いうちに自滅してたんだろうし。真面目だなぁ。
ということで、コパンダがこの件から得た教訓は、経済の自立は大切だよねということと、どんなに精神的にタフな人でも2人分は支えられないんだから、ひとりで背負い込んではいけないね、っていう至極あたり前のことなのでした。
で、性的な欲望が外に向いてしまったときはどうしたらいいんでしょう、というけっこう肝心な問題については、答が出ていません。抑圧するべきなのか、そんなこと考えるだけで不埒なのか、別に大したことじゃないのか。
心を伴わない、肉体的衝動による行為は、振り返って、やっぱどってことないことだと思うけど、そんなどってことないことをなんでするのかって言えば、少なからず楽しいからで、肉体というのは厄介なものです。
にしても、全米のみなさんは、ベットとティナの復縁を4年もかけて見守っていたわけで、アメリカ人もけっこう根気があるのねと感心したのでした。